将棋の館−盤上のドラマ−/死闘!激闘!熱闘列伝/大山将棋の置き土産
平成3年(1991年)、癌再発。大山は12月に2度目の手術を受ける。この時点での星は3勝3敗。 微妙なところだ。もし残り3局を全敗するようなことがあれば、いくら何でも赤信号である。残る相手は高橋・米長・ 谷川・・・ しかし心配する声をよそに、連勝で迎えた最終局はプレーオフ進出の可能性さえ残していた。 大山VS谷川より ▲67金△73桂▲63歩成△32角▲54歩△65桂打▲同桂△76竜▲同金△79飛▲42とまで、大山勝ち ▲42金でも勝ちなんだろうが、大山の指し手は▲67金! ”早く投了しなさいよ”と言わんばかりの1手である。 さすがの谷川も、この手を見て闘志が萎えていったという。 ”ヒドイ負かされ方をして、感想戦でも膝を崩せなかった。”と谷川。 また、”大山先生とは20局対戦しているが、本気で相手をしていただいたのは、このときだけだ。”とも。 高橋・米長・谷川を3連破!ついにプレーオフ!怪物健在を印象づけたのだが・・・ それから四ヶ月後、平成四年七月二十六日、史上最強の男・大山康晴逝く・・・享年69才。 谷川曰く、”大山先生の置き土産を頂いた。”と・・・時を戻せるのなら・・・ 第5期竜王戦7番勝負第7局 谷川VS羽生